スタンドアップパドルボード(SUP)サップは、大きく分けてクルージングや競技に使用するタイプのボードやサーフィンやクルージングなどのオールラウンドに使用できるタイプのボード、またサーフィンをする時にアグレッシブな動きができるように追求したハイパフォーマンスタイプのボードの3つに分かれます。一般的には、クルージングと波に乗れる兼用で使用できるオールラウンドなタイプのボードが主流です。
クルージング用は10フィートから12’6”前後のものが主流で、ノーズが尖っていて、極力水の抵抗を減らしてスピードを出して進む様に設計されています。レース用は、日本では12’6”以下のクラスが主流となっており、ボードも12’6”のボードが主流となっています。ダウンウインドなどの競技では、更に長いボードを使用する人もいます。日本国内でも沢山のレースが開催され、西日本だけでも年間、かなりの大会が開催されています。九州内だけでも年間8戦前後の大会があります。一般的なクルージング用のボードは、レースボードより幅が広くより安定していてパドルフィッシングなどにも適しています。
ハイパフォーマンスボードは特に波乗り用に設計されており、ホローな波質でのボードコントロールが行いやすいようにノーズが、若干尖っているものが多いです。サイズも比較的小さめのものが多く7フィート台のサイズも有ります。フィンもトライフィンからクワッドフィンまで出ています。ハイパフォーマンスでは、比較的ホローな波質でも、テイクオフを容易にし、深いボトムターン、クイックな動きや、リッピングに最適です。浮力が無いボードが多いため、自分の技量にあったボードを選ぶようにしましょう。
オールラウンドボードは横幅があり安定感が抜群です。おもに、クルージング、パドルサーフィン、パドルフィッシングなどでも活躍します。また、オールラウンドモデル一本あれば何でも対応できるすぐれものです。一般的に使用されることが多いモデルになりますので、用途がはっきりとしていない場合、最初の一本目を選ぶときはオールラウンドモデルを選ぶ事をオススメいたします。
最近、特に人気があるのが、インフレータブルパドルボード。付属のポンプで空気を注入してボードの形状を形成するタイプのボードです。近年、改良が進み、より硬く軽量化されたボードが開発されています。折りたたむとバッグに入り小さくなることから、持ち運びも便利で保管スペースを取らない事もあり特に増えています。コンパクトなため、トリップに使う人も多く、最も注目されています。
真ん中に大きめのフィンが有りセンターフィンの他に、サイドフィンが左右に1本づつあります、サイドフィンがセンターフィンを助ける役目をしていてます。シングルに比べると小さいフィンでサイドフィンもある事から、回転の中心が分散されて、ターン性能に優れています。
3本フィンのトライはシングルの直進性とツインの回転性を併せ持ち、ショートボードでは最も主流となっている。パドルボードとロングボードの場合は、シングルスタビライザー、センターフィンが長く、サイドフィンが、小さくなった形状が最も多い。センターフィンは、ボックスフィン、サイドフィンは、FCSやフューチャーフィンが、セットアップされているものがほとんどです。よって、フィンを交換しグレードアップすることも容易にできます。フィンがクラッシュした際も、代替品を探しやすい。
クワッドフィンサーフボードとは、フィンが4枚付いているサーフボードのこと。通常の波でも全く問題のないパフォーマンスを見せるが、パワーがなく、トロ目の波やスモールコンディションでは、ボードの特徴がより際立ち、優れたパフォーマンスを見せてくれます。センターフィンが、無いため直進安定性に欠ける。回転性に優れます。より、回転性を重視する方にオススメのモデル。ワールドツアーでもトップ選手の使用も目立ち注目されている。最近では、センターにもボックスが付いた5フィン仕様のボードも発売されています。
レールが入れやすく、ホレた波で、スピード性を追求した大波用のガン・タイプのボードに多い。レール長が、長い事から、大きい波でも、安定したボトムターンが可能になります。ハイパフォーマンス系のロングボードにも、よく使われる形状。レールが、入れ易いため、深いボトムターン、クイックなカットバックが、容易になります。
一般的には、スモールウェーブでの使用に、よく使われるデザイン。小さい波で波のパワーを受け易いようにテール幅を広くし、広いテール幅でも、よりボードをクイックに動かせるように考えられたデザイン。主に小さい波用のボードに使われるデザイン。一般的には、テールがカットされた形状になっているため、ボードの動きは良くなります。
ショートボードで最も一般的な形状。テール側に浮力が、得られるため、浮力のないショートボードでは、最も良く使われている形状。長さが短くても浮力があり、パワーの無い波での加速性能にも優れる。波を受ける面積が大きくなるので、より早いテイクオフも可能となります。すばやいターンやドライブの効いた大きなラインを描いたりするのに有効的。
パドルは、軽量かつフレックスする商品が発売され、年々、軽量化が進んでいます。ブレードの大きさもクルージング用と波乗り用とでは、異なります。また、シャフトやブレードがフレックスする商品もあり、乗り方のスタイル、体格によってもパドルの大きさが異なります。用途や体格にあった商品を選びましょう。
最も軽量かつ強度に優れるパドル。素材がカーボン素材のため、高価なパドル。フルカーボンのものから、シャフトのみカーボンで出来ているモデル等、様々なパドルが発売されています。軽量のため、長時間、パドルしても疲れにくい。シャフトのカーボン含有率が高い商品から、低い商品まで、発売されています。
グラスファイバーを使用しコストパフォーマンスに優れるモデル。一般的には、アルミパドルより、軽量にできている事が多い。カーボンやアルミパドルと比較するとフレックスするものが多い。
アルミニウムにて出来でいて強度に優れ、最も価格が低い反面、重量が重くなる。
シャフトの長さを調整可能なパドル。クルージングから波乗りまで、使う人の身長や用途に合わせ調整可能です。やや、重量が重くなります。一般的にはクルージングに使用されるものが多い。
1ピースパドルは、身長に合わせてシャフトをカットして使用します。サーフィン仕様、クルージング仕様によって長さは異なります。波乗りの場合、身長プラス0~15cmクルージングの場合15~25cmが一般的な長さです。用途、ボードのサイズによっても変わりますので詳細は、店頭にてご相談ください。
ブレードの形状、各メーカーによって異なります。各メーカー、クルージング用、サーフィン用と形状を変えて発売されています。一般的にクルージング用は、縦に長い形状ガ多く、サーフィン用は、波に乗る時や、波を越える時にパワーを必用とすることから、幅も広く面積も大きめになっているものが多く、見受けられます。また、波に当てて、ボトムターンやカットバックを行なうため、サーフィン用のブレードは、角がとれ、やや丸い形状しているものが一般的です。
ブレードの大きさは、使用する人の体格や使用する用途によって異なります。参考までに下記に記載しました。
より早く、クルージングしたい場合は、大きめのブレードが有効ですが、長時間クルージングする場合、大きめのブレードを使用すると、早く疲れてまうというデメリットも発生します。また、長時間のクルージングの場合、大きめのブレードを使用すると、肘や肩を痛めてしまうこともあり、できれば、小さめのブレードで、回数を漕ぐことをオススメします。
※形状はメーカーにより多少異なります。
波乗りの場合、テイクオフを素早くするためには、やや大きめのブレードの方が、より早く加速できるため、有利となります。また、ゲティングアウトの際、サイズのある波(スープ)を越える際にも、やや大きめのブレードの方が、より簡単に波が越えれます。反面、パワーを必用とするため、疲れやすくなります。大き目のブレードの場合、漕ぎ出した際にボードが斜めに向きやすくなります。
※形状はメーカーにより多少異なります。
シャフトが硬いものから、フレックスするシャフトや、ブレードがフレックスするものまで、様々です。体格により異なりますが、体格が小さい方は、より柔らかめのシャフトが使い易いと思います。硬いシャフトは、力をダイレクトに伝えやすいのですが、反面、力を必要とし疲れがでやすいです。柔らかめのシャフトの方が、体に負担が少なくなります。
スタンドアップパドルボードに必要な道具はボード、リーシュコード、パドル、水着さえあればいつでも海に入れます。また、安全面を考慮してライフジャケットなどを身に付けておくと良いでしょう。あとは、時期によってウェットスーツや防寒用のグローブ、ブーツなど有ると便利です。
通常、パドルボードでサーフィンする際に使用するリーシュコード、サーフィン用の細めのリーシュは、ボードが跳ね返る危険性があるため使用しない方が賢明です。基本的には、パドルボード用のリーシュを使用してください。
一般的には、主にクルージング用に使用するリーシュ。クルージングの際にリーシュが水に落ちないようにできており抵抗になりません。最近は、波乗り用のコイルリーシュも発売されています。
ロングボード(サーフィン)では、ウォーキングをした際に、膝下にリーシュのカフがあると、リーシュを踏みにくいため、使用する事がおおい。パドルボードの場合は、ボードが大きいため、ウェットスーツの擦れが大きく、消耗が激しくなります。
リーシュのカフの部分が、足首に取り付けるリーシュコード。リーシュを足首につけるため、リーシュが抜けにくく、しっかり固定できる。個人的には、スタンドアップパドルでは、ワイプアウトした際のボードの引っ張られ方が大きいため、アンクル(足首用)の方がいいと思います。
特に購入される事が多い商品としてボードを保護するレールテープやパドルのブレードを保護するブレードガードなどがあります。ツーリングやフィッシングをして楽しむ場合は、釣竿、ルアー、釣竿を掛けるハーネス、紫外線防止にハットなどあると良いでしょう。海でトラブル無くサーフィンを楽しむ場合は、サーフィンルールやマナーを知っておきましょう。パドルボードは、ボードサイズが大きく、ボードをコントロールするには、技量が必要です。混雑しているポイントはなるべく避けましょう。それでは、普段味わえないパドルボードの世界へいってらっしゃいませ。
Facebook
Instagram snow
Instagram surf